ののわ

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自分の気持ちに素直で個性的な「人がイキル」
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記事詳細

『地域で循環する』 高浜洋平さん

国分寺市の観光名所の1つ、お鷹の道に2009年10月、
「史跡の駅 おたカフェ」が誕生。以来、散策途中の休憩スポットとして人気を集めています。

じつは、おたカフェの運営に携わる高浜洋平さんは、都心の会社に勤めるサラリーマン。
自宅と会社を往復する日々を送っていた高浜さんが、
地域活動に関わりはじめたのは7年前。
飲食関係のビジネススクールに通ったことがきっかけでした。

人がイキル

『地域で循環する』 高浜洋平さん

平日は会社に通い、
休日は地元で屋台を出店

「週末の銀行や市役所の駐車場など、街には時間によって使われていないスペースがたくさんある。そんな街の隙間に屋台を出せば、人が集まり、活気が生まれる」。ビジネススクールの卒業プレゼンで高浜さんが発表した提案は、受講生の間で共感を呼んだ。

やがて、意気投合した仲間7人で屋台用の車を共同購入。それぞれ異なる街で、屋台を実践することになった。高浜さんは、「土日をうまく使えば、勤めていても地域活動はできる」と考えた。問題は、どうやってプランを実現させるかだ。

2007年、東京経済大学で開催されたまちづくりフォーラムに参加した高浜さんは、福士正博教授の話を聞き、国分寺のまちづくりに積極的に関わる福士教授がキーマンだと確信する。後日連絡をとって相談したところ、福士教授は高浜さんの考えに関心を持ってくれたという。その後、福士教授とともに市役所を訪ね、駅前の空地を活用した屋台計画を提案すると、「お鷹の道の活性化をお願いしたい」と市から逆提案された。

平日は仕事。土曜日はカレーの仕込み。日曜日は屋台出店。そんな日々が2年に渡り続いた。福士教授もゼミ生をともない、国分寺の名産品を販売。観光案内も行なう「おもてなし屋台」は訪れる人の間で人気を呼んだ。こうした屋台でやってきたことがベースとなって、「史跡の駅 おたカフェ」は生まれたのだった。

スパイスカレー

(上)料理のレシピは飲食関係の仕事をしていた敬子さんが考案。スパイス料理を学んだ経験が活かされている
(右下)地場野菜を使ったスパイスカレーはルーを使わず、各種スパイスを調合してつくられる

史跡の駅 おたカフェ

史跡の駅 おたカフェ

お鷹の道にあった空家を改装して誕生。資料館・庭園のチケット販売や史跡地域の案内、地場野菜を活かした料理の提供、名産品の販売などを行なっている。
住所=国分寺市西元町1-13-6
電話=042-312-2878
営業時間=9:00~17:00 月曜定休
http://www.ota-cafe.com/

「カフェ」という
場にこだわる

「単なる休憩所ではなく、情報発信の場にしたい」。そう考えた高浜さんは、地域資源の1つである湧き水に着目。水が湧き出るように、ここからさまざまな情報を発信したり、プロジェクトが生まれる仕掛けとして、「水の学校」を立ち上げた。

水をキーワードに、月1回各分野の専門家を招き、対話型セッションを行なう参加型の学校だ。これまで講師として招聘したのは工学院大学教授の藤森照信氏、小説家の椎名誠氏、雑誌「ソトコト」統括編集長の小黒一三氏、サントリー水科学研究所所長の芦刈俊彦氏など錚々たるメンバー。すべて高浜さんが直接アポイントを取り、折衝した。快く引き受けてくれる人が多く、改めて国分寺の湧水源という〝場の力〟を実感したという。

真姿の池湧水群

全国名水百選に選ばれた真姿の池湧水群。早朝は湧き水をくみに訪れる人が列をなす

地域の中で循環する
しくみをつくりたい

参加した人が、個々にアクションを起こせるコミュニティをつくることを目的に、3年計画でスタートさせた水の学校は今年で終了する。「コミュニティができれば、そこから自立して進んでいくはずです」と高浜さん。昨年4月には、水の学校の受講生有志による「ミズモリ団(=水を守る人々)」というコミュニティが誕生。今後、高浜さんはそのサポートにまわりたいと考えている。

ここ数年、地域住民が交流するイベントを企画・運営してきた結果、立場の違う住民同士の横のつながりも生まれた。「これからは地域のなかで人やモノ、お金などが巡り巡っていくようにしたい」と高浜さん。「いい循環モデルを、国分寺でつくりたいですね」

おたカフェオリジナルのいちごジャム/バードハウス

(左上)国分寺市の農家、中村克之さんを訪ねる。おたカフェオリジナルのいちごジャムは、ここで栽培されたいちごが原料
(右上)おたカフェでは地場でとれた旬の野菜や果実をジャムやシロップ、ピクルスなどに加工して提供している
(左下)野鳥を招く家「バードハウス」の普及活動も、おたカフェからはじまったプロジェクトの1つ
(右下)デッキ近くにバードフィーダーを設置。撮影時にはメジロが姿を見せた

高浜洋平さん ~これまでの歩み~

1977年 東京都北区十条で生まれる
1995年 東京大学理科一類に入学
1997年 東京大学工学部都市工学科に進学
1999年 大手建設会社入社。開発計画本部にて都市開発の仕事に携わる
2005年 国分寺市に自宅を構える
2007年 2月、「第2回東京経済大学・国分寺地域連携フォーラム」に参加。
同フォーラムで知り合った福士正博教授と、屋台で街を活性化させるプランを市に提案
7月より、お鷹の道で毎週日曜日に「おもてなし屋台」を開催(2008年12月まで)
2009年 10月、「史跡の駅 おたカフェ」の立上げ、およびその後の運営に携わる
11月、「水の学校」を立ち上げ、月1回講師を招いて対話型のセッションを行なうようになる
2010年 6月、農家と地域住民の交流を目的とした「隣人まつり」を開催
バードハウスプロジェクトを開始
12月、「バードハウスギャラリーウォーク2010」開催
2011年 1月より、「水の学校Ⅱ」を開始
9月、国分寺の魅力を再発見する「ぶんぶんウォーク」立上げ、開催に携わる
2012年 4月、地域農業の継続と地域内循環を目指した「ジャムピクルスプロジェクト」を立ち上げる
9月、「第2回ぶんぶんウォーク」開催。事務局として推進を担う
9月より、「水の学校Ⅲ(完結編)」を開始

【 information 】

「史跡の駅 おたカフェ」
住所 / 国分寺市西元町1-13-6
電話 / 042-312-2878
営業時間 / 9:00~17:00 月曜定休
http://www.ota-cafe.com/

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記事関連イベント

ののわトーク

第5回 ののわトーク&散歩
「地域で循環する」

「地域の中で循環するしくみをつくりたい」
と考えている高浜洋平さん。

実は、都心の会社に勤めるサラリーマン。
地域での活動をはじめたのは7年前ほどで、
家族で住んでいる地域で何かできないかと
模索する中で生まれたのが「史跡の駅 おたカフェ」。

ビジネススクールで出会った仲間と屋台をシェアしたり、
東京経済大学の福士先生とのつながりから、
国分寺市の観光名所のひとつである「お鷹の道」を
活性化する目的で2009年にオープンさせた。

「おたカフェを情報発信の場にしたい」
と考えた高浜さんは、
この周辺の地域資源の一つである湧き水に注目。
水をキーワードに、各分野の専門家を招き、
対話型のセッションをおこなう「水の学校」を立ち上げた。

今回の「ののわトーク&散歩」は、
そんな高浜さんといっしょに、
国分寺駅の南側にある「お鷹の道」を散策し、
「おたカフェ」で高浜さんの話を聞き、
「地域で循環する」ことの意味や方法を
みんなで話し合います。

会社に勤めていても、
夜や休みの日を利用すれば、やり方次第で、
地域での活動が可能だということを実感し、
住んでいる地域で活動するきっかけになればと思います。

第5回 ののわトーク&散歩
「地域で循環する」

日時2013年4月20日(土)13:00~16:00
場所国分寺 お鷹の道周辺、おたカフェ
講師高浜洋平
進行萩原 修
定員12名(申込多数の場合は、抽選)
参加費無料(交通費、飲食代などの実費は各自負担)
申込期間2013年3月20日(水)~2013年4月7日(日)

イベントレポートを見る

■当日の流れ
13:00 国分寺駅改札集合
13:00 はじめに
13:05 高浜洋平さんの紹介
13:10~14:00 お鷹の道など散歩
14:00~14:15 全員自己紹介
14:15~14:45 高浜さんの話
14:45~15:45 トークディスカッション
15:45~16:00 まとめ

■講師プロフィール

高浜洋平さん

高浜洋平さん(会社員・史跡の駅 おたカフェ運営)

1977年東京都北区生まれ。
2007年に「お鷹の道」で屋台をはじめたことがきっかけで、
2009年に史跡の駅「おたカフェ」の開業に関わり運営をはじめる。
また、「おたカフェ」で「水」をテーマにした「水の学校」を開校し、
様々なネットワークとプロジェクトのきっかけをつくる。
2011年、2012年には、地域のイベント「ぶんぶんウォーク~国分寺再発見~」にも携わる。
都心の会社に勤めるサラリーマンであり2児の父親でもある。

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