ののわ

東京のまん中にあるライフスタイルを考える

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記事詳細

『暮らしと仕事の拠点づくり』 やまさき薫さん

版画作家として作品を発表する一方、
グラフィックデザインやイラストレーションの仕事もしているやまさき薫さんは、小金井市が生活の拠点。
子どもが生まれてからは武蔵野公園に近い場所に住まいを移し、緑豊かな街で、子育てと作品制作を楽しんでいます。

暮らすこと。つくること。人に伝えること。
どれも同じくらい大切に考えている、やまさきさんの活動を紹介します。

人がイキル

『暮らしと仕事の拠点づくり』 やまさき薫さん

子育てにふさわしい場所を探し出す

「武蔵野公園には原っぱが残っているし、雑木林もあります。そんな緑豊かな環境で、子どもを育てたいと思いました」とやまさきさん。「子どもたちがぐずりそうになると、ここに連れてきて気分転換します。すぐに機嫌がなおるので助かっています」

自身がデザインした「おりがみ」は、商品であると同時に、子どもたちの遊び道具にもなっている。現在4歳の環ちゃんはおりがみが大好きで、紙飛行機や舟を器用に折ってみせる。完成したら、徒歩1分の武蔵野公園へ。子どもたちに人気の「くじら山」も野川も、自宅からは近い。買い物によく訪れるのは、昭和の面影が残る丸田ストアー。住宅に囲まれたなかに、魚屋、肉屋、総菜屋といった昔ながらの個人商店が集い、地域住民の生活をしっかり支えている。店の主人たちとは顔なじみで、環ちゃんはストアー内で〝お使い〟をするのが日課だ。

喫茶店を営む両親の元で育ったやまさきさんは、学校が終わると自宅ではなく店へ直行する日々を送った。2児の母となったいま、やまさきさんは自身の子ども時代の記憶に思いを重ね、新たな拠点づくりを目標に立てる。それは、自宅とは別に、ものづくり工房をつくること。「3年後には実現させたいですね」

オーナメント

オーナメントづくりなど、シルクスクリーン以外のワークショップも行なっている

お使い風景

丸田ストアーの一角に昨年オープンした朝焼きスコーンが買える店「スプンフル」で“お使い”の練習をする周ちゃんと環ちゃん

地域の人たちとの
つながりを深める

作家としての活動をはじめて2年、やまさきさんに転機が訪れた。「住んでいるこの街で、作品を発表したい」。そんな思いが募り、かねてから足しげく通っていたカフェ「broom&bloom」をあらためて訪問。思い切って作品展開催の話を持ちかけた。

「小金井市で発表するならここだって、決めていました」とやまさきさん。お気に入りのカフェで実現した作品展は、版画作家としてのやまさきさんの存在を地域の人たちに知ってもらう絶好の機会になった。

2010年、同店で2度目の作品展を開催した際には「南口おさんぽマップ」を制作。地域住民ならではの視点でおすすめのスポットを紹介し、大好きな街の魅力を伝えた。店舗には一軒一軒足を運び、掲載許可を取ったという。マップづくりを通して、同じ地域で働く人たちとのつながりが生まれ、やがて深まっていった。

布看板/雑誌「き・まま」

(左)作品展開催がきっかけで、「broom&bloom」の布看板をシルクスクリーンで制作
(右)小金井市在住の編集経験のあるママたちが中心となって制作する雑誌「き・まま」のロゴ制作とイラストレーションを担当

シルクスクリーン/はけの森マップ

(左)シルクスクリーン制作に使う感光したスクリーン版とスキージー
(右上)はけのおいしい朝市で配られる「はけの森マップ」は作品展で発表した「南口おさんぽマップ」の発展形

人との
つながりがある街で
発信する

国分寺崖線周辺で商いをする人たちが企画運営する「はけのおいしい朝市」(毎月第1日曜日開催)のコアメンバーに加わったやまさきさんは、定期的に制作物を販売する場所を得た。市が開催されるときは自ら店頭に立ち、自身がデザインしたTシャツやバッグ、画集、おりがみなど固定商品を並べて、お客さんと直接やりとりする。ときにはシルクスクリーン体験ができるワークショップを行ない、ものをつくることの楽しさも伝えている。

発信の場は、代官山、石神井、神保町、西荻窪、立川、出身地・鹿児島と、今年に入って広がりをみせはじめた。どの街にも共通しているのは、信頼のおける人とのつながりがあること。「これからは、遠方でも人との縁が深い地域に積極的に関わっていきたいと思います」

はけのおいしい朝市

はけのおいしい朝市が開催されている間は、ご主人が率先して子どもたちの遊び相手になる

やまさき薫さん ~これまでの歩み~

1981年 鹿児島県で生まれる
1999年 東京学芸大学に入学。
2002年 大学卒業後、デザイン事務所に勤務(05年退職)。小金井市民になる
2005年 フリーランスのデザイナー・イラストレーターとして活動開始
並行して作家活動もスタート。都内各地で作品展を開催する
神田伎芸縁日で初の「シルクスクリーン屋台」出店
2007年 4月、小金井市で初めての作品展開催(会場:「broom&bloom」)
2008年 「broom&bloom」の布看板をシルクスクリーンで制作する
出産を機に武蔵野公園に近い家に引越す。9月、第1子出産
2010年 4月、「はけの森マップ」の原型である「南口おさんぽマップ」を制作
Tシャツ、おりがみなど固定商品の制作販売を開始する
7月、第2子出産。12月、「はけのおいしい朝市」にゲスト出店
2011年 4月、はけの森マップを制作。はけのおいしい朝市組合員として
企画・運営に携わるようになる
2012年 つながりのある他地域での展示やワークショップを積極的に行なう

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記事関連イベント

ののわトーク

第2回 ののわトーク&ワークショップ
「暮らしと仕事の拠点づくり」

小金井市を暮らしと仕事の拠点としている やまさき薫さん。
「暮らすこと」「つくること」「人に伝えること」の3つのバランスを考え、活動を続けています。

鹿児島県で生まれ育ち、
東京学芸大学で、美術教育と版画・グラフィックデザインを学んだ後に、
デザイン事務所に勤務。2005年からは、フリーランスのデザイナー・イラストレーターとして、仕事をはじめます。

2008年には、第1子出産のタイミングで武蔵野公園の近い家に引っ越し、
子育てと仕事を両立させながら、地域との関わりを持ち、
縁のある都心部や、鹿児島でも発表をするなど、積極的に、活動の幅を広げています。

彼女がまだ小さかった時に、両親が喫茶店を営んでいたことから、
子どもも大人も居心地のいい拠点をつくることが目下の目標だと言います。
彼女の話や、ワークショップを通じて、暮らしづくりとものづくりの拠点について、
いっしょに話をする機会にしたいと思います。

第2回 ののわトーク&ワークショップ
「暮らしと仕事の拠点づくり」

日時2013年1月19日(土) 13:00~16:00
場所JR中央線 東小金井駅 近辺
講師やまさき薫
進行萩原 修
定員12名(申込多数の場合は、抽選)
参加費無料
申込期間2012年12月20日(木)~2013年1月6日(日)
※当選者の方には1月10日までに事務局からメールにて詳細情報をご連絡いたします。

■当日の流れ
13:00 東小金井駅改札集合
13:15 はじめに
13:20~13:30 全員自己紹介
13:20~14:00 やまさき薫さんの話
14:00~15:30 ワークショップ
15:30~16:00 まとめ
※天候や事情によりプログラムが変更となる場合がございます。予めご了承ください。

■講師プロフィール

やまさき薫さん

やまさき薫(シルクスクリーン版画作家/イラストレーターとデザイナー)

1981年3月4日生まれ、鹿児島県鹿屋市出身。東京学芸大学教育学部美術科卒業。デザイン事務所勤務を経て、現在フリーランスで紙媒体のデザイナー・イラストレーター、シルクスクリーン版画作家として活動中。
「描く・つくる」を場所や人、媒体にあわせて表現します。
制作・ワークショップを中心に、くらすこと、つくること、つたえることをたいせつに、モノ・コトづくりを目指します。
将来、ものづくり工房・教室をつくるべく、邁進中。
http://www.gruescope.com/

イベントレポートを見る

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