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「なぜ、こんなに熱中できるんですか?」
~株式会社ヨシリツ「LaQ」イベント編~

年に一度の祭典「LaQフェスタ」

 7種類のピースから平面、立体、球面へと発展する、シンプルで奥深い面白さがファンを広げている、知る人ぞ知るブロック玩具「LaQ」。3月は東小金井にある東京事務所を訪問しましたが、その後行われた大小2つのユーザーイベントも見てきました。

 まず、東京・奈良で毎年交互に開催される大規模イベント「LaQフェスタ」。今年は4月2・3日に東京で行われました。会場は、りんかい線「国際展示場」駅近くのパナソニックセンター東京。ののわエリアから新宿乗り換えで、結構スムーズに行ける場所です。

 入口を入ると、パナソニックの展示スペースの一角に飾られた、1〜2畳大のジオラマ作品が目を引きます。「リオデジャネイロの街並」という作品は、現地の街をバックにカーニバルの様子をにぎやかに再現。その隣の「スポーツフェスティバル」は、メラメラ燃える聖火を中心に、躍動する選手や様々な表情で声援を送る観客を描写。豊かな造形力によるつくり込みを、つい細かく観察してしまいます。

 会場の随所にも作品を展示。海外の有名建築、恐竜の骨格シリーズなどなど、ファンとともにつくってきた作品アーカイブの数々。家でつくる参考にするのか、展示を写真に収める親子連れもたびたび見かけました。

約500名が一堂に会してLaQを満喫

 多くの来場者が楽しみにしているのが、会場中央部のホールと別棟の「有明スタジオ」で行われる製作体験。計600名近くを収容する2つのスペースでは、たくさんの親子連れが製作に熱中していました。約1時間半と時間制限はあるものの、パーツを好きなだけ使えるのが魅力。整理券配布の上、2日間で計7回の入れ替え制。外には次の入場待ちの列が伸びています。

 テーブル上のガイドブックを見ながらお父さん、お母さんと一緒につくる子たちもいれば、オリジナル作品を創作中の小さなアーティストも。話を聞くと、東京のほか千葉や茨城、山梨と、首都圏全域から集まって来たようです。LaQ歴1年という6歳の男の子は、「自分で追求してすごいのをつくれるから好き」。「追求」という言葉に熱意を感じますね。それから、パーツをはめる時のプチプチ感がいい、自分でアイデアを考えるのが楽しいなど、様々な声。あるお母さんは「ブロックより組み立てやすく、木造建築みたいにつくれるのが気に入っているようです」とも。

 3人並んで一心に製作中のお母さん方を見つけました。声をかけると「ちょっと今、大事なところなので!(笑)」そうおっしゃらずに少しだけ、と話を聞いたところ、「今日初めてやってみたら、つい真剣に…」と苦笑い。

 会場には、LaQ製の鼻メガネに白衣姿の「LaQ博士」が出没し、質問に答えたりアドバイスしたり。LaQ製作を究めた社員が扮するキャラクターで、動画サイトなどでファンにはおなじみのようです。合間には、小学生までの来場者による「LaQ早つなぎ大会」を開催。他に、カッコいい背景で作品の写真が撮れる「LaQフォトスタジオ」、タイヤのパーツ「ハマクロン」を使ったミニカーを走らせるコーナーなど、盛り上げの工夫もバッチリでした。

プロはだしの大会実況

 そんな中、「LaQフェスタ」の目玉のイベントが、1日目の夕刻に行われました。

 まず行われたのは、WEB上で展開している作品コンテストの表彰式。誰でも応募できる「LaQ芸術祭」に、入賞多数の達人だけが応募できる「LaQ名人戦」。その2015年受賞者を、特設会場で表彰しました。スカイツリーから変型するロボットという少年らしい作品や、内部まで細かくつくり込んだバス、LaQのパーツで型をとったクッキーを作品にしてしまったお母さんなど、あの手この手のアイデアにうならされます。

 さらに、クライマックスを飾ったのが、上記受賞者12名が30分の持ち時間で腕を競う「LaQ王ファイナル王座決定戦」。テーマに沿って考案したオリジナル作品を、30分の持ち時間で仕上げます。今年のテーマは「五輪の5色・基本7パーツのみを使ってオリンピックを表現」。来場者の投票によって決定した優勝作は、「OLYMPIC」の7文字を組み合わせると聖火の絵になる手の込んだパズル。なんと小学生の作品です。

 決定戦は、テレビの対決型バラエティのように笑いと緊張感を織り交ぜて進められました。スタッフはすべてヨシリツ社員。製作体験会場にいたLaQ博士が解説を務め、軽妙な語りで場を盛り上げる司会者は奈良本社の常務。実況スタッフはハンディビデオカメラで選手の作業を追いながら、関西ノリのボケ・ツッコミ。参加者と社員のLaQ愛、LaQフェスタ愛がにじみ出るような大会でした。

nonowaにLaQがやってきた

 ところ変わって、昨年冬にオープンしたnonowa武蔵小金井WEST。モールの一角に、LaQを楽しむ親子連れの姿が。小金井市観光協会主催による4月9・10日の観光イベント「はけの森をめぐる旅」と連携した体験コーナーです。nonowaと地元企業のコラボイベント第1弾として行われたもので、お出かけの空き時間にちょっと立ち寄り、LaQでミニイラスト風の平面作品をつくりませんか、というもの。大がかりな作品だけでなく、こうした手軽なものづくりができるのもLaQの魅力の一つです。

 11時のオープン時には行列ができ、2日間で220組あまりが訪れたという盛況ぶり。取材に訪れた午後3時頃にも、家族連れが次々立ち寄っていました。20〜30分ほど作品づくりを楽しみ、席近くのイラストボードに貼ってもらい、おみやげにLaQのプチキットを受け取って、次の店へ。お出かけの小さな息抜きスペースとしても、なかなか役立っていたようです。

 多くの書店にLaQの販売コーナーがあるため、家にはなくても「遊んだことがある」という親子が多いようです。あるお父さんは「保育園でLaQをつかって遊んでいるのでよく知ってます。家に導入するとみるみる増えちゃいそうですが(笑)、こうして小さな作品も楽しめるのはいいですよね」と、楽しんでいる様子でした。

 こうしたミニイベントを各地で行い、着実にファンを増やしているLaQ。全国へ、世界へと活躍の舞台を広げる一方で、「地元の盛り上げにも関わっていきたい」というヨシリツの皆さんの想いが、この街の文化と結びついてどんな展開を見せるか楽しみです。

(編集/テキスト/撮影 上田大朗)

【information】

LaQ公式WEBサイト
(コンテストへのリンクもあります)
http://www.laq.co.jp/

LaQフェスタのページ
http://www.laq.co.jp/event/festa/festa_2016tokyo_kouki.html

上田大朗(地域ライター)
フリーランスコピーライター。本業の傍ら、台湾の雑誌やウェブサイトなどに日本を紹介する記事(中国語)を提供。少しは地域に関わることもやりたいと、みんなの「ののわ」に参加。

<気になるコト>
「こきんちゃん」が生まれた際、後ろ姿について誰も何も言わなかったのかどうか。

※2016年5月23日現在の情報となります。

入口では巨大(?)ロボ「ラキューオー」がお出迎え。

(左上)1畳余りの空間にスポーツの祭典を再現。聖火がリアル。
(右上)ドームの曲面も美しいタージ・マハル。
(左下)恐竜の骨格標本も細かく再現。
(右下)ダ・ヴィンチにびっくり。モザイク絵画も得意技。

体験会場ではビデオで奈良本社を紹介。

(左上)製作体験ではおぼれるほどのパーツを用意。
(右上)会場の外ではドラゴンが火を噴いていました。
(左下)会場でLaQにハマったお母さんたちの作品。
(右下)カッコいいアームを披露するLaQ博士。3本のツメが動く!

(左)自作のミニカーを試運転。(右)あるアーティスト(小学生)によるオリジナルの生き物。

「芸術祭」の受賞作をLaQ博士が解説。作品はLaQのWEBサイトで!

メインイベント「王座決定戦」集中力の30分間。

投票箱までLaQ製。結果はWEBサイトでどうぞ。

nonowa武蔵小金井にLaQ空間。

お母さんも、なかなか真剣!?

つくった作品は、こんな風に飾られました。

JRの施設だけに、展示作品もJRの電車がメイン。

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